2010年6月15日火曜日

デザインコンセプト特別講義 6月9日

小泉望聖

ネットや携帯の普及により、情報が増えることで情報洪水が起こることで、消費者はなにをしたかというと情報のシャットダウンをし始めたそうです。自然に広告への耐性がついてしまい、非常に広告業界としては難しい時代になっているそうです。

小泉さんが携われたもののなかにバーベイタムのUSBメモリのweb広告でバーベイタム選手権が実際にやったことがあり、知っていました。この広告では自分が参加できるということが特徴で、双方向な広告にすることができています。そうすることで広告について他人事と思っていたのが自分事へかわることで面白がる、共有する、体験することができ、情報として入りやすくなっています。そのほかにもたくさんの仕事を扱っており大変面白い講義でした。

デザインコンセプト特別講義 6月2日

澄川伸一

ソニーのデザイナーでウォークマン、カメラ、などをデザインしており、独立後には自転車立てや薬の錠剤を入れるためのケースなどでグッドデザインを受賞しています。いいデザインにするコツは締め切りの2日前くらいに終わらせてブラッシュアップすることが大事と言われていました。ポートフォリオの作り方についても教えていただき、まず完成度が高くないと駄目であるといっていました。そしてアイデアの出し方としてすべてのヒントは現場にあるということでデザインされたウォークマンを例に出して教えていただきました。アメリカにいたころに腰につけてもらうようにデザインしたウォークマンがみんな手に持って使っていた事からハンディウォークマンを思いつき、それが製品化されたということでした。さらにプライオリティーをつける、粘土でまずは作ってみるなど、いろいろなアイデアの出し方を教えていただき参考にさせていただきました。粘土で作ってみるというのは実際に使わせていただきました。やってみたところ、普段のスケッチだけでは出てこないような形が浮かんできたりしたのでこれからも有効に使わせていただきます。

デザインコンセプト特別講義5月26日

乗り物のデザインコンセプトとビジネス

福田 哲生

この方はStyling×Engineering=Designとして美しくて魅力的なものづくりを心がけているそうです。さらに感性デザイン的なことも考えており、バスで後ろの席から座らせるような、そういう行動を促すこともできるとしていました。

後半ではスケッチのワークショップをやっていただき、基礎的な練習からペットボトルのスケッチを84…7.5秒までのそれぞれの限られた時間でスケッチしたものを比較するということをやって、どんどん短い時間で形を捉えられることが分かりました。まずものをじっくり観察し、形を捉えることが重要だと感じました。

デザインコンセプト特別講義5月19日

中川聡

五感から発想するデザイン

以外なデザインということで、ユーザーが期待する以上のことをデザインすることが以外なデザインと呼べるそうです。そしてこの以外なデザインとは無自覚な違和感がこの以外なデザインとつながるそうです。それには五感が何かを感じ取ったときに起こりえることであり、今回は音のデザインのことをお話していただけました。さらに後半はワークショップで針金をつかって音楽から発想して形を作るということをやりました。実際にやってみたら想像以上にイメージがわいてきて、形を作っていくことができました。これはなかなかいい発想方法なのではないかと思いこれから使わせていただきます。


デザインコンセプト特別講義 5月5日

グラフィックデザインにおけるコンセプトとビジネス

廣村 正彰

世の中にあふれる情報を人が取捨選択しているため、情報を的確に伝えるのは難しいらしいです。そこで伝わるデザインとして考え、伝えることのみを考えず、伝わることを見出していくとしていました。例えば、目的地が伝わったことだとして、その目的地に行くまではさまざまなルートがあります。ルートは直線的なルートのみではなく、このさまざまなルートを通ることで伝える方法が見えてきます。またその過程を楽しむのもデザインの面白いところです。

デザインコンセプト特別講義 4月28日

コラボレーションによるデザインコンセプトとビジネス

渡和由

環境デザインの先生で自分の専門分野意外の話が多かったので興味深く話を聞いていました。筑波大学芸術専門学郡の准教授をしており、アメリカで活動していたそうです。アメリカでは都市景観のことや、公共の建物などのデザインを手がけていました。

大学での活動では真鶴小学校の授業の一環として大学院生と小学生とで共同のプロジェクトを行ったというものでした。具体的には自分の町の雑誌を作ることで、もっと真鶴町のことを住民に知ってもらおうということだった。一年を通してこの活動を行い、結果的には住民に好評であったそうです。ビジネスにはならないが町のためなったし、このプロセスがビジネスに発展していくこともあるかもしれないと考えているそうです。

私はデザインが町おこし的なのに使われることはすごくいいことだと思いますが、実際には成功させることが(特にビジネス的に)難しい分野だといえると思います。このような結果的に成功だった事例を参考にもっとデザインが町おこしに利用されればいいなと思いました。

2010年6月9日水曜日

デザインイノベーション 6月2日

佐藤雅彦

CMプランナーの方法論

電通のクリエイティブ局にいたが仕事がないので良い作品を研究して良い作品のルールを研究していたそうです。そのルールを見つけ出し、仕事が来たときにそのルールを用いたことで成功したそうです。

バザールデゴザールでは人間を動かす為には共鳴する必要があり、そのための一つの方法として物語りを用いています。モルツではモルツのテーマで商品名を連呼することで見ている人に印象づけるという手法です。紅茶のピコーやドンタコスでもこの手法は使われています。

しかし、そのルールに沿った作品作りでも彼なりのトーンが入っているいることで面白くなるということがあるらしいです。
彼の映像作品にはルールは単純なことであるけど、彼なりのトーンがあることで面白く感じられるものがたくさんありました。

PDに置き換えて考えると、ユーザーがどのように感じるか、それはどのような物か、双方でインタラクションが起きた場合、それはどんなルールがあるかということを考えると佐藤雅彦の考え方にヒントが見つけられそうです。

2010年6月8日火曜日

デザインイノベーション 5月26日

Richard Sapper

彼のデザインはシンプルなものが多く味わいがある物が多いです。しかしシンプルな物はどうしても飽きてきてしまうのがあります。
Richard Sapperから学べることはシンプルだけど飽きのこないデザインの要因とはディティールがしっかりデザインされている事が重要であるということでした。
彼の作品をどんどん紹介していました。


これは持ち運べるテレビです。シンプルなデザインですがちょっとしたRだったり、くぼみに興味を持つことで飽きないということでした。






丸みであったり、ボタンの連続性であったり、たしかに飽きはこなさそうです。
よく先生が彼の作品について言っていたのは究極の形であるといっていました。確かにあれだけシンプルなデザインであったらそれを越えるもの考えるのは難しいと思います。
限りなくシンプルな形を考え出し、それからディティールを詰めることでRichard Sapperのシンプルなデザインを考え出す手法なのではないかと考えました。
Edward Tufte
Edward Tufte という人についてです。
Edward Tufteは10年~15年に一回本を出して稼いでいる人です。
ベトナム戦争の歴史を表した壁を例に出してマクロとミクロの関係を解説していました。壁の高さを年代ごとに戦死者の数によって変えており見ただけでその年の戦死者の数が分かるというものでした。

これはナポレオンのモスクワ侵攻ですが戦争で戦わずしてどれだけ人が死んでいくかを伝えたものです。どれだけ死んでいったか、またどこで多くの人が戦死したかが分かりやすく載っています。例えば川を渡るときに多く戦死しているのが分かります。
iphoneでの株価アプリについても言及していました。現存の表示では一つ分しか表示出来ず、全体を把握出来ない。株価アプリという意味では使いにくくなってしまっているらしいです。
ぱっと見ただけで全体がつかめるということが分かりやすいことに繋がっているのではないかと感じました。

2010年6月2日水曜日

イノベーションデザイン特論 20100512


アッキレ・カスティリオーニ


Redesign 既存の製品に手を加える
Ready Made Design 既存の製品の部分を流用する
Metaphor 楽しさを加える

カスティリオーニはこれらのデザイン手法を用いています。

彼はデザインするときにキャビネット(オモチャがたくさん入った)を見るそうです。これはアイデアを出すという行為で非常に重要なことであると考えます。机の紙の上で頭を抱えても良いアイデアは得られないということを改めて認識させてくれます。

私はいろいろな例の中でこのメッツァードロが目に入ってきました。トラクターから着想を得たこのスツールは彼のデザイン手法を非常に分かりやすく表していると思います。現存のものをこれだけ楽しいものにReDesignするのは素晴らしいと思いました。ReDesignの面白さを感じさせてくれる、そんな椅子に思えました。

デザインイノベーション論 4月28日

デザインという仕事には

問題解決型と未来提案型

の主に二つの考え方が取られています。
このデザインイノベーション論では未来提案型について考えて行くそうです。
しかし未来にむけて無の状態から全く新しい物を提案するというのは非現実的です。
やはりいろいろな著名デザイナーを例にあげてそこからヒントを得るという形でデザインをしていくというのがこの講義の大筋な流れのようです。

そしてこの未来提案型のアプローチとして

人間中心設計
魅力的な価値の追求
異分野メンバーとのコラボ
シナリオを活用したプロセス
常にプロトタイプで感じる、確かめる

が言えるそうです。

最後のプロトタイプを常に作るというのは、最近はCGも発達してきたがやはりプロトタイプでしか”感じる”ことは出来ないのだなと感じました。また紙や画面上だけではデザイナー自身のマスターベーションに終わってしまいがちで、立体にすることで説得力が出て、よりユーザーのことを考えることが出来るんだなと感じました。